ウイスキーを飲んでみたい!…でもウイスキーってそもそもどんなお酒?飲み方は?
ここではウイスキーの基本的なあれこれを解説していきます!
ウイスキーが気になっている人、お酒についてもっと知りたい初心者さんは是非ご一読を^^
ウイスキーってどんなお酒?
ウイスキーの定義はそれぞれの国によって違います!
原料、製法、熟成年数などが各国ごとに定められていますが、一般にはこのような感じで定義されます
「穀類を原料として、糖化、発酵の後に蒸溜をおこない、木製の樽で熟成させてできるお酒」
なにやら小難しいですが、簡単に言えば「大麦やトウモロコシを使った度数の高い茶色いお酒」です笑
同じく穀物を原料にするお酒にビールや焼酎がありますが、大きな違いは樽で熟成させる点です!
長い年月をかけてじっくり熟成させ、完成の時を待つ
なんともロマンティックなお酒です!
ウイスキーの製造工程
大まかな流れはこんな感じ!
モルトウイスキーを例に、各工程を見ていきましょう!
1.製麦
原料の大麦には、モルトウイスキーに適した二条大麦が使われます!
この二条大麦を発芽→乾燥させて麦芽を作っていきます!
酵母は糖分をアルコールに変えることはできても、大麦のでんぷんをそのままアルコールに変えることはできません!
そのため糖化という工程が必要になるのですが、その前に糖化の役目を担う酵素を大麦自身の中につくらせる為、麦芽をを作るのです!
ここで大事なもう一つの要素
それはお水です!
ウイスキーづくりにとって水はウイスキーの品質を決める要のひとつ!
なのでウイスキーづくりは蒸溜所の立地の選定から始まっているといっても過言ではないほどです!
2.糖化(仕込み)
製麦で作った麦芽を粉砕し、60℃ほどに温めた仕込み水と呼ばれる水と混ぜてお粥のような状態にしていきます
ここで麦芽中の酵素が働きだし、でんぷんを糖分に変えていきます
これをろ過すれば、次の発酵で使う麦汁の完成です!
3.発酵
仕込みで作った麦汁を発酵させてアルコール化させていきます
発酵中の麦汁に酵母を加えると、酵母は麦汁中の糖分を分解してアルコールと炭酸ガスに変えてくれます
この時にウイスキー特有の香味成分がうまれます!
(酵母の種類や発酵条件によって香りなどに特長がでるそうです)
これでできた発酵液をもろみと呼び、この段階でのアルコール分は約7%くらい
この時点で一般的なビールよりもすこしアルコールが強いな!
4.蒸留
発酵の終わったもろみを銅製のポットスチル(画像)と呼ばれる単式蒸溜器にいれて二回蒸溜していきます(一回目を初溜、二回目を再溜といいます!)
ここでアルコール濃度を65~70%に高めていきます
出来上がったウイスキーの赤ちゃんをニューポットと呼びます
(この時点では厳密にはウイスキー未満)
蒸留の仕組み・・・アルコールが約80度で沸騰する性質を利用し(水との沸点の違いを利用)、蒸気を発生させてこれを冷却、液体化させ、アルコールや香気成分などの揮発成分だけをとり出していきます
蒸留所ごと、蒸溜釜の形と大きさ、そして蒸溜方法・加熱方式が違うため個性がうまれます!
5.熟成(貯蔵)
蒸溜で出来たニューポットを樽の中で長期間じっくり寝かせて熟成させていきます
そして年月とともに樽の影響を受けて、ウイスキーの琥珀色、味わいも奥深いものに変わっていきます
貯蔵環境(気温、湿度)によっても熟成の度合いが微妙に変化し、多彩なウイスキー原酒が生まれます
樽で熟成されたモルトウイスキーは麦芽の種類、酵母の種類、蒸溜方法、樽の種類、貯蔵場所、貯蔵年数などさまざまに組み合わされ、掛け合わされていきます
製品化する時はこれらの中から数十種類のタイプを選定してヴァッティング(混ぜ合わせること)
こうしてウイスキーが世の中に出されてきます(ブレンドについてはまた今度)
ウイスキーの種類
一口にウイスキーといっても種類がいくつかあります!
- シングルカスクウイスキー(厳選された単一の樽)
- シングルモルトウイスキー
- ブレンデッドモルト(ピュアモルト)
- グレーンウイスキー
- ブレンデッドウイスキー
大きく分けると、麦芽だけを原料にしたモルト(大麦麦芽)ウイスキーと、トウモロコシなどの穀物を原料にしたグレーンウイスキーの2つ!
厳選された一樽のみをボトリングしたシングルカスクウイスキー、さらに組み合わせによってブレンデッドウイスキーやヴァッテッドモルトがあります!
ニッカさんの図がわかりやすいので参考に↓
・シングルカスクウイスキー
簡単に言えば「厳選した一樽」
先でも少し触れましたが、ウイスキーはボトリングの前に違う樽の原酒をブレンドします
シングルカスクウイスキーではブレンドの工程はなく、簡単なろ過や加水を経てボトリングされたもの
すなわちその樽の量しか同じ味はないのです!
本数が限定されるため、シリアルナンバーが入っている場合が多く目印になります!
・シングルモルトウイスキー
ひとつの蒸留所でつくられたモルト原酒のみをヴァッティング(混和)させたウイスキー
蒸留所ごと、環境や製法の違いで個性が強くでるのが特徴!
・ブレンデッドモルト(ピュアモルト)
複数の蒸留所のモルト原酒をヴァッティングさせたウイスキー
モルトだけの組み合わせの為、「ピュアモルト」なんて言ったりもします
・グレーンウイスキー
トウモロコシなどの穀類を原料にして、一部に大麦麦芽を使用して連続式蒸留器でつくられたウイスキー
モルトに比べると香りや味わいは穏やかで、単体よりもブレンデッドウイスキーに使われるのが主
・ブレンデッドウイスキー
モルト原酒とグレーンウイスキーをブレンドしたウイスキー
組み合わせるウイスキーは何十種類にもおよび、個性×個性を緻密に調和させていくブレンダーの技はまさに芸術!
まとめ
ウイスキーの作り方と種類について解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
あくまでさわりなのでこんな感じ!ってところまでわかればOK!
別の記事ではもう少し詳しく解説していきたいと思います
最後までお付き合いありがとうございました!
“A fore ye go!”
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